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Sep.2026

vol.14

大人の趣味時間

ELFFAN WEB vol.14

星を探しに出かけよう、秋の星空絶景旅


星座をたどり、満天の星に会いに行こう

日が暮れる時間が少しずつ早まり、夜の空気が澄んでくる秋。暑さがやわらぐこの季節は、じっくりと星空を眺めるのにぴったりです。

星座早見盤を手に星を探したり、椅子に腰掛けて流星を待ったり。キャンピングカーなら観察道具や防寒着を気軽に持ち運べるうえ、冷え込んだときには車内でひと休みできるのも魅力です。

今回は、秋を代表する星座や2026年に注目したい天文現象とともに、福島県・長野県・愛媛県の星空絶景スポットをご紹介します。

街明かりから離れた場所で、頭上いっぱいに広がる星を見上げる。そんな秋ならではの夜を楽しむ旅に出かけてみませんか。

秋の夜空は、神話の星座が主役

秋の夜空を代表するのが、ペガスス座とアンドロメダ座です。2つの星座にまたがる4つの星を結ぶと、大きな四角形が浮かび上がります。これは「秋の大四辺形」と呼ばれ、周囲の星座を探すときの目印になります。

その近くには、ペルセウス座やカシオペヤ座、ケフェウス座、くじら座なども並びます。その多くは、ギリシャ神話の「アンドロメダ姫救出」の物語に登場する星座です。星座同士のつながりを知ってから眺めると、静かな夜空が壮大な物語の舞台に変わります。

秋の星座で最も大きいのは、全天88星座の中でも4番目の広さを持つくじら座です。ただし、暗い星が多いため、全体の姿をたどるのは少し難しいかもしれません。一方、秋の星座を形づくる星の中で最も明るいのは、みなみのうお座の1等星「フォーマルハウト」。秋の星座に属する1等星はこの星だけで、明るい星が少ないことも秋の夜空の特徴です。

また、季節によって見やすい星座は異なります。9月から11月にかけて、太陽はしし座からおとめ座、てんびん座、さそり座の方向へ移動します。そのため、これらの星座や周辺の星座は、夜間には見えないか、日没直後や夜明け前の短い時間しか観察できません。見たい星座がある場合は、季節だけでなく時間帯も確認しておきましょう。

秋の大四辺形から、2026年の秋空を楽しもう

秋の星座探しは、空に大きく描かれた「秋の大四辺形」を見つけるところから始めます。10月後半の20時頃を目安に、天頂付近から東寄りの空を見上げ、4つの星がつくる少しゆがんだ四角形を探してみましょう。見える位置は地域や日時によって変わるため、星座早見盤やアプリで確認しておくと安心です。

見つけにくいときは、北の空にあるW字、またはM字形のカシオペヤ座を手がかりにする方法もあります。秋の大四辺形からアンドロメダ座へ星をたどると、街明かりの少ない場所ではアンドロメダ銀河が淡い光のように見えることも。肉眼で見つけるのが難しい場合は、双眼鏡を使うと探しやすくなります。

2026年は、9月25日に中秋の名月を迎え、10月4日には土星が地球から見て、太陽と反対方向に位置する「衝(しょう)」となり、ほぼ一晩中観察しやすい時期を迎えます。 10月22日頃にはオリオン座流星群が極大となり、11月18日未明にはしし座流星群が見頃を迎える予想です。暗い星やアンドロメダ銀河などの淡い天体を楽しむなら、月明かりの影響が少ない9月11日、10月11日、11月9日の新月前後に予定を立てるのがおすすめです。

観察には、星座早見盤やコンパス、星空アプリがあると便利。双眼鏡を用意すれば、肉眼とは異なる星空の表情にも出会えます。秋の夜は想像以上に冷え込むため、上着やブランケット、温かい飲み物も準備しておきましょう。長時間眺める場合は、折りたたみ椅子や地面からの冷えを防ぐマットも役立ちます。

観察場所では明るいライトの使用を控え、周囲の人への配慮も忘れずに。手元を照らす場合は、暗さに慣れた目への影響が少ない赤色灯がおすすめです。

星空旅の相棒に、Travioという選択

星空を目的にした旅では、観察道具や防寒着、椅子、ブランケットなど、意外と荷物が増えるもの。さらに、街明かりの少ない場所へ向かうほど移動距離も長くなります。そんな旅を快適に楽しむ選択肢のひとつが、いすゞのキャンピングカー専用シャシ「Travio(トラヴィオ)」をベースにしたキャンピングカーです。

Travioは、小型トラック「エルフミオ」をベースに開発されたキャンピングカー専用シャシ。1.9Lディーゼルエンジンと6速ATを組み合わせ、AT限定の普通自動車運転免許にも対応しています。さらに、専用設計のサスペンションや大容量ジェネレーターなどを採用し、快適なキャンピングカー旅を支える工夫が随所に盛り込まれています。

星空観察では、目的地に着いてからの過ごし方にもキャンピングカーのメリットがあります。冷え込みが強くなれば車内に戻って体を休め、雲が切れるのを待ちながら温かい飲み物を楽しむこともできます。星が見頃を迎える深夜や明け方まで、無理なく自分たちのペースで過ごせるのは、車内にくつろげる空間があるからこそ。

観察道具を積み込み、街明かりを離れて星空の美しい場所へ。目的地までの道のりも、その先で過ごす時間も楽しむ。Travioをベースにしたキャンピングカーなら、そんな自由な星空旅の楽しみ方が広がります。

【福島県】羽鳥湖畔オートキャンプ場

福島県天栄村、標高約700mの羽鳥湖高原に位置する「羽鳥湖畔オートキャンプ場」。日本オートキャンプ協会の「星マーク認定制度」で4つ星に認定され、施設や管理、サービスなどの面でも高い評価を得ているキャンプ場です。湖と森に囲まれた静かな環境の中で、豊かな自然と星空を楽しめます。

秋が深まると周辺の山々が色づき、湖畔の景色にも季節の彩りが加わります。昼間は自然の中を散策したり、レンタサイクルで湖畔を巡ったりしながら、ゆったりと過ごすのがおすすめ。やがて日が暮れると、木々に囲まれたキャンプ場には、昼間とは異なる落ち着いた時間が流れます。

月明かりの少ない夜には、空の開けた場所から秋の星座を探してみるのも楽しみのひとつ。月が明るい夜には、湖面に映る光を眺めながら、お月見を満喫するのもよいでしょう。月の満ち欠けに合わせて、異なる夜の景色を楽しめます。

場内のオートサイトはキャンピングカーの乗り入れが可能で、湖畔沿いには電源付きサイトもあります。標高が高く、秋の夜は冷え込みやすいため、上着やブランケットを準備しておくと、夜空を眺める時間をより快適に過ごせます。

住所:福島県岩瀬郡天栄村羽鳥字芝草2-4
TEL:0248-85-2033
チェックイン:13:00~17:00
チェックアウト:11:00
2026年営業期間:3月20日~11月29日
定休日:営業期間中無休
利用料金:ノーマルサイト3,300円~、AC電源付きサイト4,400円~ ※時期により異なる
キャンピングカー利用:乗り入れ可。AC電源付きサイトは7.5mのトレーラーにも対応
駐車場:あり
URL:https://www.hatoriko-camp.co.jp/

【長野県】銀河もみじキャンプ場

写真提供:銀河もみじキャンプ場

長野県阿智村の山あい、標高約1,100mに広がる「銀河もみじキャンプ場」。阿智村の星空が広く知られるきっかけとなったのは、2006年に環境省が実施した「全国星空継続観察」です。同調査の結果、現在のキャンプ場内にある観測地点が「星の観察に適していた場所」の第1位に輝きました。街明かりが届きにくい森の中で、奥行きのある星空に出会えます。

秋の魅力は、星と紅葉を一度に味わえること。昼は色づいた木々に囲まれてキャンプを楽しみ、夜は満天の星空を眺めます。

場内は22時に消灯・消音となり、夜間から早朝にかけて車両での出入りができません。夜が深まるほど、落ち着いた環境で星を眺められるのも特徴です。区画テントサイトや電源付きデッキサイト、バンガローなど、人数や過ごし方に合わせて選べる施設も用意されています。

車中泊にも対応していますが、サイトによって車の乗り入れ条件が異なり、大きな車両は横付けできない場合があります。キャンピングカーで訪れる際は、予約時に車種やサイズを伝え、利用できる区画を確認する必要があります。

住所:長野県下伊那郡阿智村浪合1771-1
TEL:0265-47-2777
チェックイン:13:00~16:30
チェックアウト:11:00(テントサイト・車中泊)、10:00(バンガロー)
2026年営業期間:2月28日~11月30日予定
定休日:第2・第4水曜日
    ※7・8月は毎日営業、4月は金・土・日曜のみ営業
利用料金:テントサイト2,500円~、電源付きデッキサイト10,000円〜、バンガロー7,500円〜
     ※サイト・時期により異なる
キャンピングカー利用:車中泊可。利用できるサイトや車両条件は予約時に要確認
駐車場:あり
    ※利用サイトによって車の乗り入れ条件が異なる
URL:https://ginga-momiji.camp/

【愛媛県】姫鶴平(めづるだいら)キャンプ場

愛媛県と高知県の県境に広がる四国カルスト。その標高約1,400mの高原に位置する「姫鶴平キャンプ場」は、視界を遮るものが少なく、空の広さを存分に感じられるキャンプ場です。

昼間は、緑の草原と白い石灰岩が織りなす、四国カルストならではの景観を楽しめます。夕暮れが近づくと、草原や山の稜線が柔らかな光に包まれ、やがて頭上には星が浮かび始めます。夕景から星空へと移ろう時間を、同じ場所でゆっくり味わえるのも魅力です。

周囲に人工的な明かりが少なく、晴れて月明かりの影響が少ない夜には、普段は見つけにくい暗い星まで見えることも。視界の開けた草原は、空高く昇る「秋の大四辺形」を探すのにもぴったりです。星座早見盤を手に、ペガスス座やアンドロメダ座などをたどってみましょう。

キャンプ場にはオートキャンプスペースがあり、車中泊にも対応しています。キャンピングカーで訪れる場合は、山道の幅や車両サイズの条件にも注意が必要です。標高が高く、秋は冷え込みやすいうえ、風が強くなることもあります。霧が発生すると視界が遮られるため、防寒対策に加え、出発前の天気予報やライブカメラの確認も欠かせません。

住所:愛媛県上浮穴郡久万高原町西谷8117
TEL:0892-55-0057(四国カルスト姫鶴荘)
チェックイン:13:00~19:00
チェックアウト:10:00
2026年営業期間:4月1日~
        ※営業終了日は公式サイトで要確認
利用料金:1泊1区画1,500円(平日・日曜)、2,500円(土曜・祝前日・繁忙期)
     +環境整備費1人500円(子どもも環境整備費は同額)
     ※テント1張り、タープ1張り、車1台、6名まで
     ※キャンプ料金に車1台分を含む
キャンピングカー利用:車中泊可、オートキャンプスペースあり
           ※利用できる車両サイズは要確認
駐車場:あり
URL:https://www.karst.co.jp/camp/

まとめ

星空は、同じ場所から見上げても季節や時間、月の満ち欠けによって表情が変わります。明るい星が少ない秋だからこそ、目が暗さに慣れるにつれて浮かび上がる星や、星座同士のつながりを丁寧に探す楽しみがあります。

今回ご紹介したスポットは、福島県の湖畔、長野県の紅葉に包まれた森、愛媛県の四国カルストと、それぞれ異なる景観の中で星空を満喫できる場所ばかり。夕景から星空、さらに翌朝の風景まで、時間とともに移り変わる自然を味わえることも、宿泊して星を眺める旅の醍醐味です。

この秋は街の明かりを離れ、星を探す夜へ。静けさの中で空を見上げれば、普段の暮らしの中では見過ごしていた星の輝きに出会えるはずです。

日本の美しさ再発見の旅

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秋風に誘われて、時をたどる宿場町の旅


街道の面影を訪ねる、秋の町歩きへ

空気が澄み、ゆっくりと歩くのが心地よくなる秋。そんな季節に訪れたいのが、旧街道沿いに懐かしい風景を残す宿場町です。

今回は、全国各地から5つの宿場町をご紹介。茅葺き屋根が連なる集落や格子戸の美しい町家、かつて旅人や物資が行き交った街道など、そこには土地ごとに異なる歴史と暮らしが息づいています。季節の景色を眺めながら郷土の味や手仕事に触れられるのも、宿場町を旅する楽しみです。

風情ある町並みをゆっくり巡り、往時の旅情に浸ってみませんか。

【福島県】大内宿(おおうちじゅく)

会津若松と日光今市を結ぶ下野街道の宿場町として栄えた「大内宿」。約500mの街道沿いに茅葺き屋根の民家が並び、江戸時代から受け継がれてきた日本の原風景を今に伝えています。1981年には、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

街道の奥にある見晴台からは、杉林の深い緑に抱かれた集落を一望できます。秋が深まると、街道沿いの木々が赤や黄色に色づき、素朴な茅葺き屋根に季節の彩りを添えます。通りを歩けば水路の音が耳に届き、山里らしい穏やかな空気に包まれます。

散策の合間には、一本の長ねぎを箸代わりにして味わう名物「ねぎそば」や、半つきにしたご飯にじゅうねん味噌を塗って焼く「しんごろう」もぜひ。昔ながらの町並みと郷土の味が、旅の記憶をいっそう深めてくれます。 

住所:福島県南会津郡下郷町大字大内字権現上372(観光駐車場)
TEL:0241-68-3611(大内宿観光案内所)
駐車場:あり(有料/乗用車1回500円)
URL:https://ouchi-juku.com/

【長野県】妻籠宿(つまごじゅく)

中山道六十九次のうち、江戸から数えて42番目にあたる「妻籠宿」。中山道と伊那街道が交わる交通の要所として、多くの旅人を迎えてきました。一時は衰退したものの、全国に先駆けて住民主体の保存活動が進められ、1976年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

山深い木曽谷に溶け込むように、旅籠(はたご)や町家が軒を連ねる素朴な家並み。板葺きの石置き屋根などが往時の風情を伝え、今も人々の暮らしが息づいています。宿場内の通りは10〜16時まで歩行者専用となるため、車の往来を気にせず、自分のペースで歩けるのもうれしいところです。

宿場内では、大名などの宿泊に用いられた本陣を復原した「妻籠宿本陣」や、ヒノキをふんだんに使った重厚な木造建築が印象的な「脇本陣奥谷」を見学できます。町並みを眺めるだけでなく、その景観を守り継いできた人々の歩みに触れることで、妻籠宿の奥深さが見えてきます。

住所:長野県木曽郡南木曽町吾妻2196-1(南木曽町観光協会)
TEL:0264-57-3123(観光案内専用)
駐車場:あり(有料/乗用車1日500円)
URL: https://nagiso.jp/

【長野県】奈良井宿(ならいじゅく)

中山道のほぼ中央、木曽路に位置する「奈良井宿」は、南北約1kmに広がる日本最長の宿場町。木曽11宿の中で最も標高が高く、難所として知られる鳥居峠の麓にあったことから、かつては「奈良井千軒」と呼ばれるほど多くの旅人でにぎわいました。

通りには、2階部分を前方へ張り出した出梁(だしばり)造りや、繊細な千本格子を備えた町家が連なり、深い軒が通りを包むように重なる景観からは、宿場町として栄えた当時の規模を感じられます。軒先にやわらかな秋の日差しが差し込む風景はどこか懐かしく、歩くほどに異なる表情を見せてくれます。

老舗の旅館をはじめ、古民家を生かしたカフェや雑貨店、木曽漆器や木曽ヒノキの曲物を扱う店も点在。町家の意匠を眺めたり、職人の手仕事に触れたりと、思い思いの過ごし方ができます。壮観な町並みだけでなく、木曽に根づく文化もじっくり味わいたい場所です。

住所:長野県塩尻市奈良井497-3(奈良井宿観光案内所)
TEL:0264-34-3160
駐車場:あり(無料・有料)※宿場内への自動車・バイクの乗り入れは禁止
URL:https://www.naraijuku.com/

【福井県】熊川宿(くまがわじゅく)

若狭と京都を結ぶ交易の拠点として発展した「熊川宿」。若狭湾で水揚げされた鯖をはじめ、海産物やさまざまな物資が京の都へ運ばれたことから、この街道は「鯖街道」の名で知られています。

街道沿いには町家や土蔵など多様な建物が並び、通りを流れる「前川」が風情を添えます。その水音に耳を澄ませながら歩けば、荷を運ぶ人や馬が行き交った時代のにぎわいまで想像できそう。山々に囲まれた穏やかな景観も、秋の町歩きにぴったりです。

旅の途中には、鯖寿司を味わえる食事処に立ち寄るのもおすすめ。かつて熊川村役場として使われていた「若狭鯖街道熊川宿資料館 宿場館」では、生活道具や歴史資料を通して宿場の歩みを学べます。食と歴史の両面から、街道がつないだ若狭と京都の物語を感じてみてください。

住所:福井県三方上中郡若狭町熊川
TEL:0770-45-9111(若狭町観光まちづくり課)
駐車場:あり(無料)
URL:https://kumagawa-juku.com/

【三重県】関宿(せきじゅく)

東海道五十三次の47番目の宿場町として、参勤交代や伊勢参りの人々でにぎわった「関宿」。東追分から西追分まで約1.8kmにわたり、江戸時代から明治時代に建てられた町家が200軒あまり残されています。東海道の宿場町で唯一、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている貴重な場所です。

通りを進むと、格子戸や虫籠窓、店先に掲げられた昔ながらの看板など、町家ごとに異なる意匠が目に入ります。平屋や中二階、二階建ての建物が混在する家並みには自然な変化があり、一軒ずつ眺めて回るのも関宿ならではの楽しみ方です。

「百六里庭」にある眺関亭の2階からは、連なる関宿の町並みを見渡せます。古い町家を生かしたカフェやギャラリーもあり、散策の合間のひと休みにも。秋のやわらかな光の中で、東海道を行き交った旅人に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

住所:三重県亀山市関町木崎・中町・新所
TEL:0595-97-8877(亀山市観光協会)
駐車場:あり(関宿観光駐車場・無料)
URL:https://www.kankomie.or.jp/special/sekijuku/

まとめ

同じ宿場町でも、茅葺き屋根が並ぶ山里、木曽の文化が息づく町、海の恵みを都へ届けた交易の拠点など、積み重ねてきた歴史はさまざまです。道幅や軒先、水路といった何気ない風景にも、旅人を迎えてきた土地の記憶が残されています。

この秋は、心地よい風を感じながら、懐かしい風景の残る宿場町へ。かつて多くの旅人が往来した道をたどり、その土地が受け継いできた時間に触れてみませんか。

小耳ネタ・マルシェ

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秋の実りを味わう、全国のフルーツスイーツ5選


秋の恵みを味わう、彩りスイーツ

木々が色づき、心地よい風に秋の訪れを感じる季節。
そんな実りの季節に味わいたいのは、旬の果実を生かした個性豊かなスイーツです。

みずみずしいシャインマスカットを飾った華やかなパフェや、りんごを丸ごと包んだアップルパイ、柿の甘みを凝縮したもなかまで、秋の果実を楽しむかたちはさまざま。
素材そのものの味わいはもちろん、産地や作り手のこだわりに触れられるのも、ご当地スイーツの魅力です。全国各地から、この秋に味わいたいフルーツスイーツを5品ご紹介します。

【青森県】気になるリンゴ/株式会社ラグノオささき

青森県弘前市に本社を構え、地域の素材を生かした多彩なお菓子を届ける「ラグノオささき」。青森県を中心に多くの店舗を展開し、弘前百石町本店には、ゆっくりと食事やお菓子を味わえるカフェスペースも併設されています。

「気になるリンゴ」は、青森県産りんごのおいしさを、見た目にも楽しく伝えるアップルパイ。シロップに漬け込んだりんごを丸ごと1個、パイ生地で包み、一つひとつ香ばしく焼き上げています。芯をくり抜いた部分にはスポンジ生地を詰め、りんごの水分がパイに移りすぎないよう工夫。

果肉を細かく煮崩していないため、りんご本来のシャキッとした食感と、みずみずしい味わいを楽しめるのが特長です。丸ごとのりんごが現れる驚きも楽しめる、青森らしさあふれる一品です。

価格: 1,400円、864円(ハーフタイプ) ※ハーフタイプは商品仕様が異なります。
販売期間:通年
販売場所:弘前百石町本店ほか、ラグノオ各店
URL: https://shop.rag-s.com/products/detail/40

【神奈川県】シャインマスカットパフェ/ホテルメトロポリタン 川崎

ホテルメトロポリタン 川崎の直営オールデイダイニング「Terrace and Table」では、今秋、みずみずしいシャインマスカットを優美に飾った、1日10食限定のパフェが登場。エルダーフラワーの花言葉「愛らしさ」を表現した、繊細で華やかな佇まいに心が弾みます。

シャインマスカットと相性のよいマスカルポーネやパルメザンチーズに、ブラックペッパーとコリアンダーのアクセントを効かせた一品。さらにアールグレイジュレやクランブル、レモンとエルダーフラワーのジェラートが織りなす、爽やかで奥深い味わいが、全体を優雅にまとめ上げます。

今回はティータイムに加え、20時以降のナイトタイムにも提供。それぞれ異なるアイスとソースを添え、昼と夜で変化する味わいを楽しめます。

価格: 2,500円
販売期間:2026年9月1日~11月30日
提供時間:15:00~17:00/20:00~22:00(L.O.21:00)
販売場所:ホテルメトロポリタン 川崎「Terrace and Table」
URL:https://kawasaki.metropolitan.jp/restaurant/list/terraceandtable/menu/parfait.html
※ナイトタイムのソースにはアルコールが含まれます。

【山梨県】ラムレーズンサンド/葡萄屋kofu

日本有数のぶどう産地・山梨県で、県産ぶどうを生かした加工品を届ける「葡萄屋kofu」。旬の時期だけでなく、一年を通して山梨のぶどうを楽しんでもらいたいとの思いから、レーズンサンドやジュースなどを手がけています。

ラムレーズンサンドには、山梨県産の大粒ぶどうを半生タイプに仕上げた、果肉感豊かな生レーズンを使用。本格派ラムと、山梨の老舗ワイナリーが造るぶどうの蒸留酒「マール」に漬け込み、ホワイトチョコレートを合わせたまろやかなクリームとともに、香ばしいサブレで挟んでいます。

1枚につき大粒の生レーズンを贅沢に3粒使用した、食べ応えのある大人のスイーツです。ぶどうの凝縮された豊かな風味とラムの芳醇な香り、クリームのやさしい甘みが重なり、口の中に心地よい余韻が広がります。

価格: 2,605円(6枚・箱入り)
販売期間:通年
販売場所:葡萄屋kofu 甲州夢小路店、葡萄屋kofu ハナテラスcafe、葡萄屋kofu Museum cafe Sweets lab
URL: https://budoyakofu.official.ec/items/70619608
※本商品には、少量のアルコールが含まれます。

【奈良県】柿もなか/柿の専門

柿の名産地として知られる奈良県五條市で、柿を使った多彩なお菓子を手がける「柿の専門」。柿を知り尽くした専門店ならではの製法で、果実の魅力を生かした商品を届けています。

「柿もなか」は、1990年の発売以来、長く愛されている人気商品です。一般的なもなかに使われる白餡を加えず、完熟柿を丁寧に炊き詰めた柿餡を香ばしい皮で包んだ一品。餡には角切りにした柿の実も入り、1個につき約半個分の柿を使用。柿本来の濃厚な甘みと、果肉の食感をしっかり味わえるのが特長です。ほのかに香る吉野産の柚子が爽やかなアクセントとなり、素朴でありながら上品な後味に。柿をかたどった愛らしい姿も、実りの秋にぴったりです。

価格: 180円(1個)、900円(5個入り)ほか
販売期間:通年
販売場所:柿の専門 JR奈良店、柿の専門 三条通店、柿の専門 にぎわい棟店
URL:https://a-kaki.com/SHOP/K3110.html

【島根県】果樹園の木洩れ日/風流堂

茶の湯文化が息づく松江で、1890年に創業した老舗和菓子店「風流堂」。受け継がれてきた職人の技を大切にしながら、新しい素材や感性を取り入れた菓子づくりを続けています。

「果樹園の木洩れ日」は、和と洋の素材を重ねた二層仕立ての羊羹。上段には、奥出雲ぶどう園のブラックオリンピアと山ぶどうによる果汁100%のストレートジュースを寒天で寄せた錦玉に、干しいちじくを浮かべています。

下段は、小豆の皮むき餡でつくる「朝汐羊羹」にラムレーズンを加えたもの。ぶどうの爽やかな酸味、いちじくの食感、小豆のまろやかな甘みが重なり、和菓子と洋の素材が調和した豊かな味わいを楽しめます。

価格: 1,782円(ハーフ)、3,456円(1本・ハーフ2個入り)
販売期間:通年 ※限定生産
販売場所: 風流堂 寺町本店、風流堂 京橋店、風流堂 矢田店(本社工場)ほか
URL: https://www.furyudo.jp/

まとめ

りんごや柿、ぶどう、いちじくなど、豊かな実りを迎える秋。
果実の芳醇な香りや濃厚な甘みを生かしたスイーツが、季節の深まりを感じさせてくれます。

華やかなパフェから、果実を丸ごと包んだ焼き菓子、産地の恵みを丁寧に仕立てた和菓子まで、楽しみ方もさまざま。素材の個性と作り手の工夫が、それぞれに豊かな味わいを生み出しています。

お気に入りの一品とともに、心満たされる秋のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

※価格は記事配信日時点での税込価格です

秋時間を楽しむヒント

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本の世界に浸る、読書の秋を楽しむスポット5選


心ほどける、本と過ごす秋時間

空気が澄み、夜が少しずつ長くなる秋。慌ただしい日常から離れて、じっくりと本を開きたくなる季節です。

自宅や近所のカフェで楽しむ読書もいいけれど、ときには本のために旅へ出かけてみませんか。田園風景を望むホテルや絵本の原画に出会える美術館、その土地ならではの喫茶文化に触れられる書店など、場所が変われば本との向き合い方も変わります。

今回は、読書にさまざまな体験を掛け合わせた全国のスポットを5つご紹介。本とともに、建築やアート、食、自然まで楽しめる場所を集めました。いつもとは少し違う空間で、気になる一冊を開いてみる。そんな秋のひとときを探しに出かけましょう。

【山形県】SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE

山形県庄内地方の田園風景の中に建てられた「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE」。世界的な建築家・坂 茂(ばん しげる)氏が設計したホテルで、木のぬくもりを感じる空間と、どこまでも広がる水田の景色が調和しています。

館内2か所に設けられたライブラリーには、幅広いジャンルから選ばれた約2,000冊の本が並びます。本は館内の好きな場所で自由に閲覧でき、その日の気分に合わせて読書を楽しめます。

窓の外に広がる水田は、時間や季節によってさまざまな表情を見せます。朝のやわらかな光の中でページをめくったり、夕暮れの空を眺めながら物語に浸ったり。読書に加えて、建築や庄内の自然までゆっくり味わいたい場所です。

住所:山形県鶴岡市北京田字下鳥ノ巣23-1
TEL:0235-25-7424
チェックイン:15:30
チェックアウト:10:00
定休日:なし
駐車場:150台(無料・予約不要)
アクセス:JR鶴岡駅から車で約10分、庄内空港から車で約20分
URL:https://suiden-terrasse.com/

【東京都】ちひろ美術館・東京

東京都練馬区の閑静な住宅街にたたずむ「ちひろ美術館・東京」。画家・いわさきちひろが最後の22年間を過ごした自宅兼アトリエ跡に建つ美術館です。ちひろの作品をはじめ、世界の絵本画家による原画を紹介しています。

館内では、絵本の原画を、その色彩や繊細な筆遣いとともに間近で鑑賞できます。ちひろが制作に使ったアトリエの復元展示もあり、作品が生まれた背景にまで思いを巡らせられるのが魅力です。

国内外の絵本約2,000冊を閲覧できる図書室のほか、絵本カフェや庭も備えています。展示を見たあとに関連する絵本を開いたり、庭を眺めながら余韻に浸ったりと、思い思いに過ごせるのもうれしいポイント。子どもの頃に親しんだ絵本と再会すれば、当時とは異なる発見があるかもしれません。大人の感性で絵本の世界を味わえる、秋の美術館巡りにもおすすめのスポットです。

住所:東京都練馬区下石神井4-7-2
TEL:03-3995-0612
営業時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(祝休日は開館、翌平日休館)
    ※年末年始、冬期休館、展示替えによる臨時休館あり
入館料:大人1,200円、18歳以下・高校生以下無料
    ※学生証をお持ちの方、65歳以上の方は900円
駐車場:乗用車3台・身障者用1台
アクセス:西武新宿線上井草駅から徒歩で約7分、中央自動車道高井戸ICから車で約30分
URL:https://chihiro.jp/

【愛知県】文喫 栄(SHARE LOUNGE 文喫 栄)

本とともに名古屋らしい喫茶文化を楽しめる「文喫 栄」。2026年8月29日、ラウンジの居心地とオフィスの機能性を備えた「SHARE LOUNGE」と融合し、読書から仕事、勉強まで、目的に合わせて過ごせる空間へとリニューアルしました。約3万冊の本が並ぶ店内には、小説やエッセイ、実用書、アートブックなど、幅広いジャンルがそろいます。

有料エリアでは、コーヒーや紅茶などのフリードリンクやスナックとともに、気になる本を自由に読むことができます。一人で静かに没頭できる読書スペースから、友人や家族と本を広げて語り合える席、仕事に集中できる半個室ブースまで、目的に合わせた居場所が用意されているのも特徴です。

背表紙を眺めながら歩き、偶然目に留まった一冊を開いてみる。そんな書店ならではの出会いと、ラウンジでくつろぐ心地よさを一度に味わえます。買い物や街歩きの途中に立ち寄るのはもちろん、読書を目的に一日ゆっくり過ごしたくなる場所です。

住所:愛知県名古屋市中区栄4-1-1 中日ビル2F
TEL:052-228-1820
営業時間:10:00~21:00
定休日:1月1日、6月第4日曜日 ※中日ビル休館日に準ずる
入場料:60分990円(以降30分ごとに495円)、1日最大3,465円
    ※3歳未満無料
駐車場:中日ビル駐車場225台(30分300円)
アクセス:名古屋市営地下鉄東山線・名城線「栄駅」直結
URL:https://sakae.bunkitsu.jp/

【山口県】ねをはす HOTEL BOOK & CAFE

山口県下関市にある「ねをはす HOTEL BOOK & CAFE」は、書店、カフェ、レストラン、ホテルがひとつになった複合施設。1・2階の書店には幅広い分野から選ばれた約2万冊が並び、宿泊と読書を組み合わせた滞在を楽しめます。

日中は、宿泊者以外も書店やカフェを利用できます。棚を巡って新しい本を探したり、コーヒーを飲みながら購入した一冊を読み始めたりと、気軽に本のある時間を過ごせる空間です。客室にも、それぞれの部屋をイメージして選ばれた本が用意され、滞在中の読書を彩ります。

宿泊者だけの楽しみが、書店の営業終了後に開かれる「夜の本屋」。静かな店内で棚を眺め、夜更けまで本の世界に入り込めます。本を読んで眠り、翌朝また続きを開く。読書を旅の中心に据えた、特別な秋の夜を過ごせそうです。

住所:山口県下関市秋根西町2-7-2
TEL:083-250-8460(ホテル)、083-250-6018(書店)、083-250-7355(レストラン)
チェックイン:15:00~20:00
チェックアウト:11:00
営業時間: 10:00~20:00(書店・カフェ)、21:00~翌5:00(夜の本屋・宿泊者限定)
定休日:公式サイトをご確認ください
駐車場:33台(無料・先着順、予約不可)
アクセス:JR新下関駅から徒歩で約6分
URL:https://neohas.jp/

【高知県】雲の上の図書館

高知県西部の山あい、梼原町にある「雲の上の図書館」。建築家・隈研吾氏が設計し、梼原産の杉や高知県産のヒノキをふんだんに使った館内は、木々に包まれているような穏やかな空気が流れています。

館内には靴を脱いで入るため、足元から木の質感やぬくもりをダイレクトに感じられます。階段に腰掛けたり、木の床に座って本を読むことも可能。かしこまらず、自分が心地よいと感じる姿勢で読書を楽しめるのが、この図書館ならではの魅力です。

また、カフェやボルダリングコーナーも併設され、幅広い世代が思い思いに集える場所になっています。道中に広がる山並みや森林の風景も旅の楽しみのひとつ。秋の山間ドライブとともに訪れたい、建築と本、土地の自然が響き合う図書館です。

住所:高知県高岡郡梼原町梼原1212-2
TEL:0889-65-1900
営業時間:9:00~20:00
休館日:毎週火曜日、毎月最終金曜日(資料整理日)、年度末の蔵書点検期間
利用料:無料
駐車場:あり(無料・台数に限りあり)
    ※満車の場合は、梼原町役場総合庁舎前の駐車場も利用可能
アクセス:須崎中央ICから車で約60分
URL: https://kumonoue-lib.jp/

まとめ

田んぼの中に浮かぶホテル、絵本の原画に出会える美術館、喫茶文化を体験できる書店。ひと口に読書といっても、過ごす場所によってその楽しみ方はさまざまです。

ページをめくりながら眺めた景色や、空間の心地よさ、その土地で味わったものまで、旅先での記憶は物語と重なりながら心に刻まれていきます。普段なら選ばない一冊との思いがけない出会いも、こうした場所を訪れる醍醐味です。

この秋は、読みたい本を持って出かけるのも、旅先で一冊を選ぶのも自由。いつもよりゆったりと流れる時間の中で、自分らしい読書の楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。

仕事のおとも

ELFFAN WEB vol.14

夏の疲れを残さない、秋バテ対策


夏の疲れは、秋に現れる

気温が少しずつ落ち着き、ほっとひと息つける秋口。それにもかかわらず、十分に休んでも疲れが抜けず、なぜか本調子に戻らないと感じることはありませんか。

季節の変わり目だからと見過ごしがちな不調には、夏の暑さや冷房、寝苦しさによる体への負担が蓄積されているのかもしれません。体からの小さな合図に目を向けながら、夏の疲れをリセットして秋を健やかに過ごすためのセルフケアを見ていきましょう。

秋バテの背景にある胃腸疲れと睡眠不足

暑さがやわらぎ、過ごしやすくなる秋にもかかわらず、「十分に寝ても眠い」「体が重く、力が出ない」といった不調が現れることがあります。こうした不調は、夏の間に積み重なった疲れによる「秋バテ」かもしれません。

東洋医学では、こうした夏から秋にかけての疲れを考えるうえで、胃腸の働きを重視します。生命活動を支えるエネルギーを「気」と捉え、日々使う「気」は、食べたものを消化・吸収する胃腸の働きと良質な睡眠によって補われると考えます。

夏は冷たい食べ物や飲み物をとる機会が増え、胃腸が冷えて働きが弱くなりがちです。さらに、熱帯夜による睡眠不足が重なると、食事と睡眠から十分な「気」を補えず、疲れがたまっていきます。その影響が、気温の下がり始める秋に現れるのです。

また、猛暑の屋外と冷房の効いた室内との行き来や、冷房の効いた室内で長時間過ごすことも、体への負担になります。汗をかいたり止めたりする一方で、足元や体の表面は冷えているのに上半身には熱がこもるなど、冷えとほてりが混在することで、自律神経の働きが乱れて疲れを助長します。

あなたは大丈夫?秋バテのチェック項目

眠気やだるさだけでなく、食欲や便通の変化も、秋バテに気づく手がかりになります。最近の体調や食生活を、次の項目で確認してみましょう。

・いつもの寝る時間よりも早く眠気がくる
・いつもと同じ時間眠っているのに、寝起きが悪い
・いつもと同じ時間眠っているのに、日中も眠い
・体が重だるく、力が入りにくい
・食後にみぞおちが張って重い感じがする
・便がコロコロと硬くなりやすい
・足の冷えやむくみが気になる
・あっさりしたものを食べたくなる
・冷たい飲み物を選ぶことが多い

半数以上の項目が当てはまる場合は秋バテに要注意かもしれません。
さらに、夏の間に冷房の効いた室内で長時間過ごしていた人や、入浴をシャワーだけで済ませていた人は、夏の疲れが残っていないか、日々の過ごし方を見直してみましょう。

秋バテをやわらげる3つのセルフケア

秋バテ対策では、夏の間に冷えた体と胃腸をいたわり、十分な睡眠をとることがポイントです。まずは、できそうなものから取り入れてみましょう。

① ぬるめの湯船で体を温める
残暑が続く時期は、入浴をシャワーだけで済ませがちです。しかし、シャワーで汗を流すだけでは、冷房で冷えた体、特に下半身の血流を十分に促すことができません。

毎日でなくても、週に2回程度は湯船に浸かりましょう。お湯の温度は40℃前後が目安です。お風呂が苦手な人は、無理に長湯をせず、のぼせない範囲で下半身を中心に温めるのがポイントです。

湯船で体を温めることで血行が促され、冷えとほてりの偏りをやわらげることにつながります。入浴後は涼しい部屋で過ごし、水分補給も忘れないようにしましょう。

運転やデスクワークで長時間同じ姿勢が続き、足の冷えやむくみを感じる人にも取り入れやすい方法です。

② 温かい一品と薬味で胃腸をいたわる
残暑が厳しい日は、冷たいものをすべて我慢する必要はありません。冷たいもので胃腸が疲れた、と感じるときには、まずは一日のうち一食、あるいは一品だけでも、温かい料理を加えてみましょう。

味噌汁や豚汁、温かい麺類など、無理なく食べられるもので十分です。三食すべてを変えようとせず、続けやすいところから始めましょう。

そうめんや冷ややっこなどの冷たい料理には、ショウガ、ネギ、シソなどの薬味を添えましょう。特にショウガは風味を加えるだけでなく、胃腸を冷やしすぎないための昔ながらの知恵でもあります。疲れを感じる日は、普段より少し多めに添えるのもおすすめです。

かき氷やアイスクリームなどを食べたあとは、温かいお茶や白湯を一緒にとるのも、胃腸をいたわる工夫の一つです。

③ 早めの眠気に逆らわない
秋は夜が長くなる季節ですが、早い時間に眠気を感じるのは、体が休息を求めているサインかもしれません。

いつもより早く眠気が訪れたら、眠気に逆らわずに1週間ほど、就寝時間を1時間くらい早めてみましょう。起床時間を変えにくい場合も、就寝時間を早めることで、生活のリズムを大きく崩さずに睡眠時間を確保でき、夏の疲れをやわらげることが秋バテ対策にもつながります。

残暑が厳しい時期は、切タイマーで冷房が止まったあとに室温と湿度が上がり、寝苦しくなることもあります。必要に応じて朝まで冷房を使い、寝具で冷えを防ぐなど、快適に眠れる環境を保ちましょう。

室温は28℃前後、湿度は50%前後がひとつの目安ですが、エアコンの設定温度や湿度と実際の室温や湿度とは一致しないこともあります。部屋の環境や体感に合わせ、暑すぎず寒すぎない温度と湿度に調節しましょう。

秋の運動はストレッチから始める

猛暑の間は冷房の効いた室内で過ごす時間が長くなり、活動量も低下しがちです。運動不足が続くと、体がこわばり、肩こりや腰の張りにつながることもあります。

涼しくなると、運動やハイキングを再開したくなる人もいるでしょう。ただし、いきなり激しい運動をすると、腰や関節を痛める可能性があります。まずはゆっくり体をほぐし、様子を見ながら少しずつ時間や運動量を増やすことがポイントです。

まとめ

秋バテは、夏の胃腸疲れや睡眠不足、冷房による冷えなどが重なり、涼しくなったころに不調として現れます。 

眠気や重だるさを感じたら、週に数回湯船に浸かる、温かいものを一品加える、眠気が訪れたら早めに休むなど、できることから取り入れてみましょう。

夏の疲れをリセットして、秋バテ対策をすることが、これから迎える冬を健やかに過ごすための準備にもつながります。

不調が長く続く場合や、日常生活に支障が出るほどの症状がある場合は、無理をせず医療機関に相談しましょう。

監修/木村 容子先生(キムラ ヨウコ)

東京女子医科大学附属東洋医学研究所 所長・教授。
医学博士。日本内科学会認定内科医、日本東洋医学会認定漢方専門医・指導医。一人ひとりの体質や生活習慣に合わせた漢方診療に取り組むことで、 人生100年時代の“ポジティブ・エイジング”を推進している。近著に『NHK明日から使えるMOOK 木村容子&ワタナベマキの“新”東洋医学 季節の変わり目いたわり薬膳』(NHK出版)があるほか、著書多数。

https://www.twmu.ac.jp/hospital/IOM/

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