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Jun.2024

vol.05

特別記事

ELFFAN WEB vol.05

ジャパントラックショー2024に出展 - 新商品に驚きの声続出


5月9日(木)~11日(土)、パシフィコ横浜にて開催された日本最大のトラック関連総合展示会「ジャパントラックショー2024」に、いすゞとUDトラックスがいすゞグループとして共同出展しました。
物流業界が抱える課題や、お客様が求める「最適」に応えたいという想いを込め、「その先の最適を。」をコンセプトに掲げ、幅広い商品やソリューションをご提案しました。
今回のブースは、(1)2024年問題に対する提案 (2)先進技術の紹介 (3)いすゞ・UDトラックス協業 の3つのゾーンに分けて展示を行いました。

(1)2024年問題に対する提案

■大型トラック「ギガ」

トップクラスの燃費性能、快適性、安全性を誇り、幅広い業界のお客様から支持される「ギガ」。輸送効率化へのさらなる対応を目指し、国内初となる車両総重量 25トンの低床3軸を設定しました。これまでの低床4軸車を上回る積載量と、十分な荷室容積の両立を実現させ、大型カーゴの新定番として高効率輸送に貢献する新しい選択肢を提案します。

■中型トラック「フォワード」

「フォワード」は昨年3月、高度化・多様化する物流業界の課題に対応するため、安全支援機能の大幅拡充に加え、快適装備の追加やデザインの刷新を行いました。広く快適なキャブ空間を実現したハイルーフの設定や、高機能シートの採用により、ドライバーへのホスピタリティを向上させました。実際にシートに座ったお客様は、その快適性に驚かれていました。フォワードの強みである豊富な車型バリエーションはそのままに、先進安全装備の選択肢をさらに広げ、「運ぶ」を担うドライバーに安全と快適を提供します。

■小型トラック「エルフミオ」(参考出品)

今夏発売予定の「エルフミオ」は、2017年に改定された普通自動車免許でも運転できる車両総重量3.5トン未満の小型トラックで、このクラスでは唯一のディーゼル車です。普通免許があればどなたでも運転できるという点で、特に若い世代や女性のお客様に関心をお寄せいただきました。シートに座ったお客様からは、普通自動車と近い感覚で運転できることや、広い居住空間に驚きの声があがると同時に、広さと利便性を両立させた荷台にも注目が集まりました。乗用車のような運転感覚でドライバーの裾野を広げる「エルフミオ」の登場へ、期待が高まっています。

■商用車テレマティクス「MIMAMORI」

MIMAMORIは、データ通信とインターネットを活用し、遠隔で車両の位置情報やドライバーの運転操作情報など車両の運行情報を収集、解析するクラウド型の運行管理システムです。会場では実際に操作を体験することもでき、来場されたお客様は使用感を確かめていました。車両の電動化、運転の自動化など様々な環境変化にも対応すべく、新たに商用車総合プラットフォームGATEXを介し様々なデータを連携させることで、これまで以上に高いレベルでお客様に安心、効率化を提供し、運行管理、運転指導、エコドライブなどの様々なご要望に対応します。

■高度純正整備「PREISM(プレイズム)」

PREISMは、いすゞのトラックが「つながること」で得られる車両のコンディションデータをAIで解析し、いすゞ純正整備を実施することで車両トラブルを「未然に防ぐ」、さらに万一の故障時の「すぐ直す」を提供するサービスです。会場ではパネルを用いてPREISMのサービス内容について詳しくお伝えしました。
いすゞの車両は全車標準でPREISMに対応しており、さらに、メンテナンスリースプラン「PREISMコントラクト」も用意しています。これらの稼動サポートにより、限られた労働時間内での業務効率化に貢献します。

■いすゞA&S

純正用品を展開する いすゞA&Sは、カーボンニュートラル社会に貢献可能なアイドリングストップクーラーの新商品「i-Cool mini Ⅱ(アイクール・ミニ2)」を展示しました。また、独自性あふれる一台にカスタマイズ可能なエクステリア用品の装着体験ができる「アクセサリーシミュレーター」がお客様の注目を集めました。

(2)先進技術の紹介

■エルフEV

持続可能な社会の実現とカーボンニュートラル達成に向けた「エルフEV」は、いすゞ初の量産バッテリーEV(BEV)です。主力のディーゼル車とプラットフォームを共通化することで、幅広い車型バリエーションを展開するとともに、さまざまな架装にも対応。ディーゼル車の利便性を損なうことなく、BEVを導入することができます。会場では、滑らかな加速を体感できる試乗会も開催されました。

(3)いすゞとUDトラックスの協業の周知

幅広い領域で協業を進めているいすゞとUDトラックス。​ブース中央で行われたプレゼンテーションでは、互いの技術やノウハウを生かし、共同開発商品はもとより、​お客様の利便性の向上を最優先に​営業・アフターサービスネットワークを深化させ、​国内400拠点を超える商用車サービスネットワークを展開することが実現したことなどが伝えられました。会場では、両社の技術やソリューションが具体的にどのように活かされるのかといった質問も多く、協業への期待が高まる様子が伺えました。

ジャパントラックショー2024の3日間の来場者は前回(2022年開催)比で約1万人増の62,448人におよび、いすゞグループのブースも、日頃ご愛顧いただいているお客様、メディア関係者など多くの人で賑わいました。物流2024年問題やカーボンニュートラルへの対応など、物流業界が抱える課題が高度化・多様化する中、「社会に必要な身近で頼れるパートナー」としての、いすゞグループの商品やソリューションに大きな期待が寄せられています。

いすゞグループブースの紹介動画もぜひご覧ください。
ジャパントラックショー2024ブース紹介 - いすゞグループ (youtube.com)

▲荷台の広さと利便性を実感

▲ソリューションへの期待も高まっています

ドライバーオススメ情報

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高速道路の中大型トラック

上限速度が「時速90km」へ初の引き上げの背景


2024年4月1日より高速道路での中大型トラックの上限速度が時速80㎞から90㎞に変更されました。このことで一般ドライバーやトラックドライバーにどんな影響をもたらす可能性があるのか、今回はさまざまな視点で考えてみます。

引き上げの大きな理由は物流業界が抱える「2024年問題」

そもそもなぜこのタイミングでトラックの上限速度が引き上げられることになったのでしょうか?一番の理由は物流において2024年4月以降に発生することが想定される、通称「2024年問題」が大きく影響しています。
その発端は、日本政府が推進している働き方改革関連法によって2024年4月1日以降、自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が960時間に制限されることです。働き方改革関連法ではすでに大企業が2019年4月、中小企業が2020年4月よりそれぞれ時間外の上限規制が適用されています。自動車運転の業務はこの規制が5年間猶予されていたのです。

もちろん、長距離ドライバーの労働環境が改善されることは必要なことです。一方で、トラックドライバーの労働時間が制限されることで輸送力が低下することから、何らかの対策を講じなければ物流が停滞することが想定されます。そこで政府が対策の一つとして講じたのが、今回の「高速道路におけるトラック速度規制の引き上げ」です。トラックの速度が上がることで、物流の効率化を図ることを狙いとしています。

上限速度引き上げによる安全性への国の見解は?

一般的に、上限速度の引き上げは事故の増加につながると想定されますが、車両の安全装置が義務化されたことで、大型トラックの事故はこの20年間で減少しています。使用過程車を含む大型トラックへの安全装置の義務付けが決定した平成15年から19年の間に起こった死亡事故件数は213件でしたが、平成30年から令和4年の死亡事故件数は94件。およそ50%以上減少しています。上限速度引き上げの安全性などについて警察庁が設けた有識者会議で論議された結果「大型トラックの実勢速度が時速90km近いという実態を踏まえれば、現行のリミッターの上限速度を維持することを前提に、大型トラックの上限速度を時速90kmに引き上げたとしても、実態として交通安全上の問題は生じないと考えられる」(第2回 高速道路における車種別の上限速度の在り方に関する有識者検討会 議事概要より)と結論づけられました。

ドライバー不足を解消するべく、政府は2024年2月16日「物流革新・賃上げに関する意見交換会」を開催し、2030年に向けた中長期計画をまとめています。その中でもっとも注目されているのが、ドライバーなど労働者に対する6~13%(2024年度)の賃上げです。意見交換会には全農や経団連といった荷主団体と全日本トラック協会および物流団体などのトップが出席。一定規模以上の荷主・物流事業者には、賃上げのための自主行動計画の作成が義務づけられることになっています。さらにドライバーの労働時間を減らすべく、通称「荷待ち時間」と呼ばれる荷主から荷物が出るまでの待ち時間や、荷物の積み込みのための「荷役時間」を減らせるよう、政府主導のガイドラインに定められました。具体的には「トラック1運行あたり平均3時間とされる、荷待ちや荷役作業等の時間を1時間以上短縮することを目指し、荷主企業が積極的に取り組むことが重要」とされています。
その動きは、私たちの身近なところでも広がっています。例えば全国のスーパーマーケットを管轄するオール日本スーパーマーケット協会および全国スーパーマーケット協会、日本スーパーマーケット協会では、商品をトラックで搬入する際の荷待ち時間・荷役作業等にかかる時間を2時間以内にするルールを設定。物流業務の効率化・合理化を推進するべく、動き出しているのです。
このように現場対応による物流の効率化は少しずつ進んでいます。さらに上限速度の引き上げによって、トラック業界および日本の運輸がより良い流れとなることが期待されます。

仕事のおとも

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ドライバーも要注意!

エコノミークラス症候群を予防しよう!


「エコノミークラス症候群」という言葉を、誰しも一度は耳にしたことがあると思います。エコノミークラスで長時間フライト中、急に立ち上がるなどしたときに発症することが多いことからその名が付いたエコノミークラス症候群は、正式には「静脈血栓塞栓症(じょうみゃくけっせんそくせんしょう)」といいます。

災害などでやむを得ず車中泊をする場合にもエコノミークラス症候群への注意が呼びかけられますが、実は座りっぱなしで運転を続けるトラックドライバーもなりやすいといわれています。そこで今回はエコノミークラス症候群の原因と症状、そして予防法についてお伝えします。

危険な状態になることも!エコノミークラス症候群の原因と症状とは?

人間の血液は血管のなかで固まらないようになっているほか、もし固まったとしてもそれを溶かす機能が備わっています。

ところが長時間同じ姿勢でいると血の巡りがどんどん悪くなり、血液がドロドロの状態に。その結果、血のかたまりである「血栓(けっせん)」が脚の静脈にできてしまいます。

ずっと座った状態から急に立ち上がって歩き出すなど、なんらかのきっかけで血管に付いていた血栓が外れると、血流に乗ってそれが肺へ到達し、肺の血管に詰まってしまうことがあります。小さな血栓であれば息苦しい程度で済みますが、血栓が大きいと肺への血流が低下し、呼吸困難や意識障害を引き起こしてしまうこともあります。エコノミークラス症候群とは、こうした一連の症状のことを指しています。
エコノミークラス症候群の仕組みがわかったところで、段階別に症状をみていきましょう。

〈血栓が脚にできたときの症状〉
・ふくらはぎや太もものむくみ、はれ、痛み
・脚がだるい
・脚が突っ張る
特に脚の太さに左右差が見られるようなときは血栓ができている可能性が高く、要注意です。
こうした症状が出た場合は無理をせず、すぐに病院で診察してもらいましょう。

〈できてしまった血栓の対処方法〉
素人診断での対処法が無いため、症状を自覚したらすぐに病院で診てもらうことが必要です。

〈血栓が肺の血管に詰まったときの症状〉
・歩行時の息切れ
・胸の痛み
・突然の呼吸困難
このような症状が起きたら、迷わず救急車を呼びましょう。

エコノミークラス症候群はこうして防ぐ!予防のための6つのポイント

重い症状を引き起こすことがあるエコノミークラス症候群を、どうやったら防げるのか。続いては予防法をみていきます。ポイントは「血流をよくすること」です。

脚の運動をする
・つま先をつけたまま、かかとの上げ下ろしをする(1時間に1回程度、1回あたり30回程度)
・トラックを停めて、ふくらはぎを手でもむ

休憩を取る
トラックから降りるだけでも予防につながるため、2時間に1回はトラックから降りて休憩しましょう。

小まめに水分を補給する
トイレ休憩の手間や時間を考えると、運転中は水分を控えがちになるかもしれませんが、体内の水分量が減ると血液がドロドロになってしまうため小まめな水分補給を心がけましょう。目安は1日に500mlペットボトル2本分です。

医療用弾性ストッキングをはく
弾力性のある特殊なストッキングをはくことで、血流が促進されます。圧迫圧の高い医療用は医療機関を受診しなくても手に入れられますが、心配な方は医療機関で相談するようにしてください。

禁煙をする
タバコを吸うことで血管が傷ついたり、血液がドロドロになったりするリスクが高まります。エコノミークラス症候群の予防には喫煙量を減らしたり、思い切って禁煙にチャレンジすることが大切です。

血液サラサラの食事を心がける
お酢や玉ねぎ、納豆などは血流をよくする作用があるといわれていますので、こうした食品を積極的に摂るようにしましょう。納豆に酢をかけて食べれば、血液サラサラ食品を簡単に摂取できますので、ぜひ試してみてください。 

運動習慣を身につけるなど、普段から健康に気をつけておくことも重要です。そして脚に違和感を感じたり、胸の痛みや息苦しさなどを感じたときは、迷わず医療機関を受診するようにしてください。健康に気をつけながら、トラックと一緒に日々の仕事を楽しみましょう!

日本の美しさ再発見の旅

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海に!山に!和歌山の夏旅


南北に長い和歌山県はリゾート感満載の海や、地球の壮大さが感じられる岩壁、そして熊野古道の1つに位置する神秘的な山と、豊かな自然に恵まれています。ほかにも全国的にめずらしいテーマパーク、温泉など、見どころ満載です。今回は夏にしか見られない祭りやイベントと合わせ、この時期にぜひ訪れてみたい和歌山の観光スポットをご紹介します。

「千畳敷」と「三段壁」で地球の息吹を体感

打ち寄せる荒波によって、1800〜1500万年前の岩が浸食されてできたのが「千畳敷(せんじょうじき)」で、その名の通り大きな畳のように広がっています。そのほど近くにあるのが、約50〜60mもの高さにそびえ立つ「三段壁(さんだんべき)」。南北約2kmにわたって延びる断崖には展望台が設けられていて、広い大海原をゆったり眺めることができます。

南国を思わせる「白良浜」でリゾート気分を堪能

エメラルドグリーンに輝く海、さらさらの白い砂浜、風にそよぐ椰子の木。ハワイのワイキキビーチと「友好姉妹浜」を結んでいる白良浜(しららはま)はまさに南国のようで、夏ともなると色とりどりのパラソルが並びます。周辺にはフィッシャーマンズワーフや海を眺められるビアホールもあってリゾート気分を満喫できるほか、例年7月と8月にはメッセージ付きの花火が打ち上げられます。

大迫力のパフォーマンスが見られる「アドベンチャーワールド」

動物園・水族館・遊園地が一体となったアドベンチャーワールドは全国的にめずらしいテーマパークで、双子のジャイアントパンダの生育に成功したことでも有名です。ここには陸海空の生き物約140種が暮らしていますが、夏は海の生き物を間近で感じながら涼みたいところ。なかでもバンドウイルカやオキゴンドウたちのパフォーマンスはスピーディーかつダイナミックで、一見の価値ありです。

1日ではまわり切れないほど充実している「和歌山マリーナシティ」

和歌山の美しい海岸線に造られた人工島が「和歌山マリーナシティ」です。ヨーロッパの街並みにアトラクションやショップ、レストランなどが点在している「ポルトヨーロッパ」や、まぐろの解体ショーなどが楽しめる「黒潮市場」、海底約1500mから湧き出る「紀州黒潮温泉」など、見どころ盛りだくさん。ホテルも備わっているため、ここで1泊してもよさそうです。

霊験あらたかな「高野山」で気持ちを整える

弘法大師が開山した高野山は1,000m級の峰々に囲まれる霊験あらたかな山で、ユネスコ世界文化遺産に登録されています。117ある寺院のうち51は宿坊となっていて、一般客も宿泊することが可能。宿坊では写経や護摩祈祷といった修行体験ができるほか、精進料理をいただくことも。非日常的な空間で、特別な体験をしてみてはいかがですか。

日本三名瀑の1つ「那智の滝」

日光・華厳の滝(栃木県)、奥久慈・袋田の滝(茨城県)とともに、「日本三名瀑」の1つに数えられる「那智の滝」。熊野那智大社の起源はこの滝で、現在は別宮として祀られています。いくつもの流れが重なり合い、最終的には3つの落口(おちぐち)から流れる滝の高さはなんと133m、幅は13mというスケールで、まさに名瀑にふさわしい迫力です。三重塔越しに眺める滝は美しいほか、三重塔の上層階からも滝を一望できます。

燃え盛る炎が荘厳な「那智の火祭り」

12体の神々を高さ6mの扇神輿(おうぎみこし)に移し、熊野那智大社の本殿から那智の滝近くの飛瀧神社へ渡御(とぎょ=神輿などが出かけること)する例大祭。クライマックスは重さ約50kgもの大松明(おおたいまつ)12本によるお清めで、昼でも薄暗い参道のうえで燃え上がる炎は荘厳です。その様子から「那智の火祭り」との愛称で親しまれてきたこの例大祭は、例年7月14日におこなわれています。

海に山に、見どころ満載の和歌山県には涼しさを感じられるスポットや、この時期にしか見られないイベントもいろいろあります。夏休みなどを利用して、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

小耳ネタ・マルシェ

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AIが変える?自動車教習所の未来


最近、さまざまな業界で導入が進められているAI(人工知能)。自動車業界でも高速道路や自動車専用道路などの決められた条件下ではありますが、すでに運転操作を自動化できる運転支援技術を搭載した自動車が発売されています。さらに最近は自動車教習所でもAIによる運転指導を採用しているところが増えていることをご存じでしょうか?
近年、指導員が同乗しなくても一人で安全・安心に運転練習ができる「AI教習車」を活用した教習所が開校し、AIによって指導員の同乗なしで練習可能なこのシステムが全国的に大きな注目を集めています。

危険な運転は警告音、評価を自動的に記録

自動車教習所の運転指導といえば指導員が教習車の助手席に同乗し、教習生の運転を指導しながら運転技能を評価していくシステムが一般的です。しかしAIを取り入れた運転指導の場合、指導員はブレーキやアクセルなどの基本動作を最初に指導し、その後は車に同乗しません。教習所の練習コースを走るとAIの音声によって「交差点を右折します」といった指示があり、その際にウインカー操作が遅れるといった不注意があれば、車内のタブレットから警告音が鳴ります。ほかにも対向車線へのはみ出しや左折時の巻き込み確認の怠りなどを検知すると、マイナスポイントとして記録される仕組みです。

教習車の屋根には、車の位置や周囲の状況を誤差10センチ以内で感知できるセンサーを搭載しています。さらに車内のカメラで運転手が正確な確認行動をしているかチェックすることができ、衝突などの危険な運転があれば自動ブレーキが作動。運転終了後にはミスした場面を動画や図面で解説する機能もあります。

深刻な自動車教習所の指導員不足…
2033年には指導員が35%減少する?

自動車教習所の運転指導でAIが導入されている背景にあるのは、深刻な指導員不足です。指導員の高齢化と採用難などの影響により、2033年には生徒数が15%減少、それ以上に指導員は35%も減少すると予測されています(一般社団法人「全日本指定自動車教習所協会連合会」第12次長期ビジョン研究会報告書による)。しかしAIを導入すれば、指導員不足でもある程度の教習を行うことが可能になります。AI指導員分の人件費も削減することができるため、高額な教習費用も通常よりかなり低く設定できます。

このようなメリットをうまくアピールすることができれば、車離れが進む若い世代の取り込みも期待できます。実際あるAI教習所では仮免許取得前の一段階受講料が8万円前後となり、免許取得までにかかる料金で換算すると、およそ10万円節約できます。

現状AIによる技能試験や路上講習は認められていない

運転免許試験場で技能試験が免除されるには、都道府県の公安委員会が指定する「指定自動車教習所」で資格を持つ指導員から教習や試験を受けた場合のみ、つまり「指定自動車教習所」での学科・技能試験を受けての仮免許取得、さらに仮免許取得後の路上講習を受けた上で、学科・技能の本試験に合格する必要があります。
現在AIによる技能試験は対象外となっており、この先AIによって質の高い講習が受けられると広く認められれば、今後は法改正や規制緩和の方向へ向かうかもしれません。

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